くればやし内科

くればやし内科

アクセス 電話アイコン電話する

内分泌内科

Endocrine

内分泌内科Endocrine

内分泌内科とは 〜ホルモンの専門医による診療〜

内分泌内科とは

私たちの体は、「ホルモン」と呼ばれる物質の絶妙なバランスによって健康が保たれています。このホルモンの分泌に異常が起こると、原因がわかりにくい体調不良や、さまざまな内臓機能のトラブルを引き起こすことがあります。
内分泌内科は、ホルモンの異常による病気(内分泌疾患)を専門的に診る診療科です。内分泌疾患は、特有の症状が出にくいものや、他の病気と紛らわしい症状を呈することが多く、的確な診断には専門的な知識と経験が必要です。
当院では、日本内分泌学会認定の内分泌専門医・指導医が診療を行っており、甲状腺・下垂体・副腎・副甲状腺などの疾患に幅広く対応しています。大きな病院で診断された方の継続加療や転院先としても多くの患者さんに通院いただいております。
また、当院は「指定難病医療機関」として、指定難病の登録手帳をお持ちの方にも安心して通っていただける体制を整えています。
内分泌疾患について心配なことがある方、健診で異常を指摘された方は、ぜひお気軽にご相談ください。
**身近に相談できる「内分泌のかかりつけ医」**として、患者さん一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。

甲状腺の病気について

甲状腺とは?

甲状腺とは?

甲状腺は首の前側、のどぼとけのすぐ下にある蝶のような形をした臓器で、「甲状腺ホルモン」を分泌しています。このホルモンは新陳代謝をコントロールする働きがあり、私たちが元気に活動するために欠かせません。
このホルモンのバランスが崩れると、さまざまな不調が現れます。

甲状腺ホルモンが不足すると(甲状腺機能低下症)
  • 寒がり・疲れやすい
  • 便秘・むくみ・皮膚の乾燥
  • 月経不順・脱毛
  • 甲状腺の腫れやのどの違和感
  • 血液検査でコレステロール上昇・肝機能異常が見られることも
代表的な疾患
  • 橋本病(慢性甲状腺炎)
  • 原発性甲状腺機能低下症
  • 薬剤性甲状腺機能低下症 など
甲状腺ホルモンが多すぎると(甲状腺機能亢進症)
  • 多汗・疲れやすさ・体重減少
  • 動悸・手のふるえ・イライラ
  • 眼球突出・甲状腺の腫れ
  • 血液検査ではコレステロール低下、血糖・血圧上昇、骨粗鬆症などがみられます
代表的な疾患
  • バセドウ病
  • 亜急性甲状腺炎
  • 無痛性甲状腺炎 など
甲状腺の腫瘍

最近では、健康診断の頸部エコーなどで偶然見つかる方が増えています。多くは良性ですが、乳頭癌を中心とした甲状腺がんが見つかることもあります。
しこりに気づいたり、指摘された場合は、早めの専門的評価が大切です。

超音波検査機

当院での診断と治療

甲状腺疾患の診療には、ホルモン検査・自己抗体検査・エコー検査などが必要です。当院ではこれらを組み合わせて正確な診断を行い、薬物療法を中心に個別に対応しています。
必要に応じて、手術・放射線治療が可能な連携先病院もご紹介します。
甲状腺の病気は、早期発見・正確な診断で大きく改善が期待できる疾患です。気になる症状がある方は、ぜひ早めにご相談ください。

主な内分泌疾患について

主な内分泌疾患について

下垂体の病気(ホルモンの司令塔)

下垂体は脳の中心にある小さな器官で、他のホルモン分泌腺に命令を出す“司令塔”のような役割を担っています。
下垂体ホルモンの分泌異常があると、甲状腺・副腎・性腺などに影響を及ぼし、全身に症状が出ます。

当院で診療している主な疾患
  • ACTH単独欠損症
  • クッシング病・クッシング症候群
  • 下垂体機能低下症
  • 尿崩症
  • 先端巨大症(成長ホルモン過剰)
  • プロラクチノーマ(プロラクチン分泌腫瘍)
  • IgG4関連下垂体炎 など
副腎の病気(血圧や代謝に関わる)

副腎は腎臓の上にある臓器で、ストレス対応・血圧・塩分バランスなどに重要なホルモンを出しています。
中でも原発性アルドステロン症は、治療に抵抗する高血圧の中に隠れていることがあり、適切な検査と治療が必要です。

検査をすすめたい方の特徴
  • 若年での高血圧
  • 血圧が高くて薬が効きにくい
  • カリウムが低い
  • 副腎腫瘍が見つかった
  • 高血圧で脳卒中を若くして起こしたことがある など

当院では、外来でのホルモン採血、負荷試験も行っており、必要時には連携病院での精密検査・手術加療もご案内可能です。

副甲状腺の病気(カルシウムの調節)

副甲状腺機能亢進症では、副甲状腺ホルモンの分泌が過剰になり、血液中のカルシウムが高くなる病気です。以下のような症状が現れることがあります。

  • 骨粗しょう症
  • 尿路結石
  • 倦怠感・筋力低下
  • 食欲不振・便秘・吐き気
  • 口渇・多尿・精神症状など

血液中のカルシウムと副甲状腺ホルモン(PTH)を測定することで診断できます。

最後に:あなたの「不調の原因」が、実はホルモンかもしれません

「何となく体調が悪いけれど、検査では異常が見つからない」
「疲れやすくて、年齢のせいかなと思っている」
そんな症状の裏に、ホルモンのバランスの乱れが隠れていることは少なくありません。
内分泌疾患は、正しい診断と治療によって大きく改善が期待できる病気です。
気になる症状がある方、転院先を探しておられる方、健診で異常を指摘された方も、どうぞお気軽にご相談ください。
私たちは、**安心して継続的に通える「内分泌の専門クリニック」**として、皆さまの健康を支えてまいります。