甲状腺は首の前側、のどぼとけのすぐ下にある蝶のような形をした臓器で、「甲状腺ホルモン」を分泌しています。このホルモンは新陳代謝をコントロールする働きがあり、私たちが元気に活動するために欠かせません。このホルモンのバランスが崩れると、さまざまな不調が現れます。
甲状腺疾患
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甲状腺疾患

甲状腺は首の前側、のどぼとけのすぐ下にある蝶のような形をした臓器で、「甲状腺ホルモン」を分泌しています。このホルモンは新陳代謝をコントロールする働きがあり、私たちが元気に活動するために欠かせません。このホルモンのバランスが崩れると、さまざまな不調が現れます。


最近では、健康診断の頸部エコーなどで偶然見つかる方が増えています。多くは良性ですが、乳頭がんを中心とした甲状腺がんが見つかることもあります。しこりに気づいたり、指摘された場合は専門的評価が大切です。
甲状腺疾患の診療には、ホルモン検査・自己抗体検査・超音波(エコー)検査などが必要です。

当院ではこれらを組み合わせて正確な診断を行い、薬物療法を中心に個別に対応しています。手術や放射線治療が必要な患者様につきましては、専門的な医療機関をご紹介します。
甲状腺機能低下症、特に橋本病が原因で甲状腺ホルモンの分泌が少なくなっている場合、その不足を補うために甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)を服用します。これは、もともと体の中で作られているホルモンと同じ成分を含んだお薬です。毎日1回の服用で安定した効果が得られ、副作用はほとんどありません。妊娠中や授乳中でも、安心して使えるお薬です。
妊娠された場合には、体が必要とする甲状腺ホルモンの量が増えるため、チラーヂンSの服用量を増やす必要がある場合があるので注意が必要です。通常、内服量を25~50%ほど増やすことが多いですが、採血でホルモン値を確認しながら調整していきます。
バセドウ病は甲状腺ホルモンの過剰な分泌状態を治すために、治療法は大きく3つあります。
当院では、患者様のライフスタイルや希望に合わせ、利点・リスクをご説明しながら治療方法をご提案します。
はい、非常に重要です。妊娠において甲状腺ホルモンは、排卵・着床・胎児発育・流産防止に不可欠です。とくに甲状腺自己抗体(TPO抗体やTRAb)が陽性の方は、数値が正常範囲内でもホルモン補充が推奨されるケースがあります。当院では、不妊治療や流産を経験された方に対し、専門的な甲状腺評価と適切なホルモン治療を行っています。婦人科との連携を図りながら、妊娠を希望される方のサポートを行っています。
はい。健診での「甲状腺腫大」や「しこりの指摘」は、甲状腺疾患の初期サインであることがあります。
自覚症状がなくても、血液検査(ホルモン・抗体)と超音波(エコー)検査により原因を特定できます。良性の場合も定期的なフォローが必要なケースがあります。
TSHとFT4がともに正常であれば、原則的には治療は不要です。ただし、自己抗体(TPO抗体・Tg抗体)が陽性の場合、将来的に甲状腺機能低下を起こす可能性があります。定期的な検査と経過観察が重要です。また、妊娠計画中の方には軽度でもホルモン補充を検討する必要があります。TSHは甲状腺ホルモンが不足すると上昇する検査値ですが、妊娠中期までは2.5~3.0μU/ml未満にするようチラージンのお薬の量を調節します。
過度な制限は不要ですが、ヨード(昆布など)の摂取には注意が必要です。特に
こうした過剰摂取は病状に影響を与える可能性があります。また補充療法としてチラージンを内服中の方は、食前内服なのか、食後内服なのか決めた服用方法としてください。ホルモンの血中濃度が安定しない原因であることがしばしばあります。「毎日決まった時間」に水で服用、これが基本です。
一部の薬やサプリメントは、チラーヂンSの吸収を妨げてしまうことがあります。以下のようなものには注意が必要です
これらを併用する場合は、チラーヂンSを服用してから4時間以上空けて服用するようにしましょう。
甲状腺ホルモン(FT3・FT4)が高いからといって、必ずしもバセドウ病とは限りません。以下のような疾患との鑑別が重要です:
診断にはTSH受容体抗体(TRAb)測定、エコー所見、必要に応じてシンチグラフィーなどを組み合わせ、総合的に評価します。バセドウ病でない場合は、自然におさまってしまう甲状腺ホルモン過剰分泌の場合(無痛性甲状腺炎)があるため、しっかり検査と診断することが大切です。
「症状が良くなった」=「治った」とは限りません。甲状腺ホルモンが正常値でも、TRAbが残っていれば再発リスクは高いままです。自己判断での中止は危険であり、主治医の指導のもと、TRAb値やエコー所見を確認しながら慎重に段階的に減薬しながら中止する必要があります。
治りにくいバセドウ病のひとつに、T3優位型バセドウ病があります。お薬によって甲状腺ホルモンを調整しても、FT4は低下するもののFT3が高いままが続いてしまう特徴があります。甲状腺抗体が高値であることや甲状腺の腫れが大きいことも特徴です。その場合は治療方法を変更することを含めて専門医と相談しましょう。また喫煙者もバセドウ病が発症しやすく、内服治療でも治りにくいので、生活習慣には注意しましょう。
甲状腺の病気は、早期発見・正確な診断で大きく改善が期待できる疾患です。
患者様一人ひとりに合わせた治療方針を大切に考えていますので、お気軽にご相談ください。
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