糖尿病の食事・運動療法
〒663-8024
兵庫県西宮市薬師町2-56 クリニックステーション西宮北口1-B
0798-69-1088
糖尿病の食事・運動療法
糖尿病の生活管理では、薬の有無にかかわらず、「食事」と「運動」、そして日常生活のちょっとした工夫がとても大切です。
当院では、糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師や管理栄養士が、医師と連携しながら、一人ひとりに合った食事のアドバイスを行っています(診察と同日、または予約制で対応)。
現在、当院には日本糖尿病療養指導士や県認定の療養指導士が在籍し、専門的な視点から継続しやすい食生活のサポートを行っています。
「甘いものを全部我慢」「朝食を抜いてカロリー制限」―このような極端な制限は正しい治療ではありません。大切なのは、“体がよろこぶ食事”を選び、規則正しく、バランスよく食べることです。
まずは、以下の「基本アドバイス7か条」から始めましょう。
最初の第一歩は、「自分に合った摂取カロリー量」を把握することです。

食べた後、特に血糖を上げやすいのは炭水化物です。


「野菜 → 主菜(たんぱく質)→ 主食(ごはんなど)」の順で食べると、食後の血糖上昇をゆるやかにできます。ゆっくり、よくかんで食べることも血糖値の急上昇を抑えます。
間食は血糖コントロールを乱しやすいです。特に避けたいのが「空腹でのお菓子」「夜遅くの間食」。
どうしても食べたいときは…
果物はビタミンや食物繊維も含まれますが、糖質も多いため量と時間に注意が必要です。果物をとるのは、朝か昼の食後にしましょう。
飲み物も、砂糖入りの清涼飲料水(コーラやサイダーは要注意)やフルーツジュースは控え、水やお茶、無糖コーヒーなどが基本です。
腎症を合併している方、妊娠中の方(妊娠糖尿病など)、1型糖尿病の方では、主治医と管理栄養士が連携し、個別の食事アドバイスをお話します(予約制)。
「頑張らなきゃ」と意気込み過ぎると長続きしません。大切なのは、無理なく楽しく、継続できる運動習慣です。
運動を継続することで、次のような多くのメリットが期待できます。
さらに、定期的な運動は糖尿病だけでなく、高血圧や脂質異常症、骨粗しょう症、がんの予防にもつながることが知られています。
おすすめの運動は有酸素運動+レジスタンス運動とバランス運動の組み合わせです。

ウォーキングやジョギング、自転車、水中運動など、比較的軽い負荷で長時間続けられる運動です。筋肉がエネルギー源として血中のブドウ糖や脂肪を使うため、血糖値の改善に有効です。
| 目安 | 1日20〜30分、週3日以上 |
|---|---|
| おすすめのタイミング | 食後30分〜1時間(血糖値が上がりやすい時間帯にブドウ糖を効率的に消費) |
| 強度の目安 | 「ややきつい」と感じる程度で、会話はできるが歌うのは難しいくらいのペース |
筋肉は体内で最も糖を消費する臓器です。筋力を維持・強化することで、糖の取り込みが良くなり、血糖コントロールが改善します。さらに、加齢による筋肉量の減少や、転倒リスクの軽減にも役立ちます。
| おすすめの運動 | スクワット、腿上げ、壁を使った腕立て伏せ、椅子を使った膝伸ばしなど |
|---|---|
| 頻度の目安 | 週2~3回、1日2~3セットからスタート(10回×2セットなど) |
| ポイント |
「大きな筋肉を使おう」── 特に太もも(大腿四頭筋)、お尻(大殿筋)、背中の筋肉を使う運動です。 |
運動は特別な服装や道具がなくてもできます。続けるためのコツは、“こま切れ運動”や“生活の中で動く工夫”をすることです。また最近では長時間座りっぱなしの状態は、血糖コントロールや代謝に悪影響を与えると報告されています。
まずは、できることから始めてみましょう。栄養バランスの取れた食事を心がけること、長時間座りっぱなしを避けること、週末に少し多めに体を動かすこと——どれも立派な一歩です。
薬だけに頼らず、生活を少し変えてみることが、血糖コントロールの鍵となります。
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